「恵方巻きの由来って何?」、「どうやって恵方巻を子供たちに伝えたらいいの?」と悩んでいるママ・パパも多いのではないでしょうか。
わたしの小さい頃は、節分と言ったら「豆まき」が普通でしたが、ここ数年で「節分の日に恵方巻を食べる」というのが主流になってきていますよね。
気にせずに食べていたけど、子どもに伝えるのにはどうしたらいいのか気になる・・・。
今回は、そんな恵方巻の由来や意味について子どもたちに分かりやすく伝える方法を紹介していきます。
恵方巻きの由来や意味は?
恵方巻きの由来や意味を子どもに教えるにあたって、まずはわたしたち大人が恵方巻の由来や意味を知らなければ教えることもできませんよね。
恵方巻きの由来は、諸説あるのですが、遡ると戦国時代にあるとされており、まとめると以下の通りとなります。
- 戦国時代
梶尾良晴(豊臣秀吉の家臣)が戦の必勝祈願として太巻きを食べて、見事に優勝を収めた。
当時は、海苔がなかったため笹で代用をした巻き寿司を食べていたという説もあります。 - 大正時代
大阪の芸者である、遊女が海苔巻きを殿方のものに見立てて、恵方の方向に向かって食べていたという説です。
ただし、こちらの説についてはいい話ではありませんので、子どもたちには伝えないように気をつけましょう。
ただ、一般家庭に恵方巻きのイベントが持ち込まれたのは、大阪すし組合が「恵方を向きながら、巻き寿司を一本まるかぶりすれば、その年は幸運に恵まれる」と宣伝をしたのがきっかけです。
1949年ごろにキャンペーンが再開し、徐々に恵方巻きのキャンペーンに乗っかってくる業者が増えてきました。
1989年に広島のセブンイレブンの一部の店舗で、節分に巻き寿司を食べると、縁起が良い風習として紹介され、恵方巻きを発売しました。
その後、全国的に恵方巻きを販売したところ、「節分=恵方巻き」というイメージが定着してきました。
そして、現在のように節分の日には恵方巻きを食べるのが通常となってきたのです。
皆さん恵方巻きの特徴を思い浮かべてもらうとどのようなイメージが湧いてきますでしょうか。
以下のようなイメージを思い浮かべた方が多いのではないでしょうか。
- 太巻きで長い形状の巻き寿司
- 食べるときは、黙った状態で静かに指定の方向を向いて一本食べきる
- 色々な具材で作られている
恵方巻きの由来に関係しているのが、長い形状と色々な具材の部分です。
恵方巻きが太巻きで長い形状となっているのは、太く長く生きていけるようにという願いが込められていると言われています。
また、色々な具材については、七福神に由来して7種類の具材が用いられるようになったとされています。
しかし、子どもたちも食べやすいようにお店によっては、カツやえびといった子供たちが好きな具材で作られている恵方巻きも見かけますよね。
子どもたちに恵方巻きについて伝えるときは、各時代のエピソードではなく、見た目の特徴や具材の意味を伝えてあげるとよいのではないでしょうか。
具体的な例文は、この後に記載しますので、ぜひ子どもたちへの説明のさんこうにしてくださいね。
恵方巻きについて子どもに分かりやすく伝える方法は?
恵方巻きの由来について、ご自身のお子さんや保育園や幼稚園の園児たちに「恵方巻き?何それ?」と聞かれたとき、どのように話したら分かりやすく伝えることが出来るのか解説をしていきますね。
理解しやすい構成としては、「概要を伝える、食べ方のルール、注意点」を伝えると理解しやすいと思いますので、ぜひ以下の内容を参考に子どもたちに伝えてみてあげてください。
- 概要
恵方巻きというのは、2月3日の節分の日に元気で知泡に毎日を明るく過ごせるように、願いを込めて食べる巻き寿司のことだよ。 - ルール
毎年、あっちの方向(その年の恵方の方向を指してあげる)に幸せを分けてくれる神様がいるから、神様にお願いをしながら太巻きを食べるんだよ。
巻き寿司の中には、7種類の具材が入っているんだけど、それは7人の神様のことを表しているんだよ、すごいよね。 - 注意点
巻き寿司を食べるときは、心の中で神様にお願いをしながら静かに食べるんだよ。
もしも、喋りながら食べたら、幸せが逃げちゃうから気をつけようね。
食べ残しをしてしまうと神様が悲しんでしまうから、お腹を空かせて全部頑張って食べよう。
食べ終わったら、神様に「美味しかったです。ありがとうございました。」とお礼が言えるといいよね。
このような感じで、例文を参考にしながら子どもたちに説明してあげると恵方巻きを食べることの意味などが伝わって節分の日を楽しむことができること間違いなしです!
恵方巻きを食べる方角はどう決まる?
まず、恵方とは「その年を福徳をつかさどる徳歳人(とくとしじん)」がいる方角のことを指しています。
そのため、「1年の中で1番縁起が良いとされている方角」のことを表します。
恵方の方角は、四方しかないため、5年後にはまた同じ方角になります。
- 東北東(西暦の年号の下一桁が4と9の年)
- 西南西(西暦の年号の下一桁が0と5の年)
- 南南東(西暦の年号の下一桁が1・3・6・8の年)
- 北北東(西暦の年号の下一桁が2と7の年)
恵方巻きに使われている具材とその意味は?
恵方巻きに使用されている具材は、縁起の良い七福神にちなんで、7種類の具材が使われていますが、それぞれ意味があります。
基本的な具材とその意味は、以下の通りです。
- 卵焼き/伊達巻
卵焼きや伊達巻は、黄色い見た目から「金運上昇」の意味が込められています。 - かんぴょう
細長い見た目から「長生きが出来ますように」という意味が込められています。 - しいたけ煮
傘のような見た目から陣笠に似ているために、「身を守ってくれる」という願いが込められています。 - 桜でんぶ
鯛などの白身魚の身をほぐして、鮮やかなピンクに色づけされた桜でんぶは、鯛の「おめでたい」にかけて縁起物として使用されています。 - きゅうり
きゅうりという名前から「9つの利」をもたらしてくれると考えられており、縁起物として使用されています。 - えび
えびの見た目から「腰が曲がるまで長生きできますように」という願いが込められています。
また、紅白の色をしていることと、えびの目が飛び出している姿から”めでたし”という言葉にかけた縁起物として使用されています。 - うなぎ/あなご
「うなぎのぼり」という言葉があるように、「出世・上昇」という意味が込められていいます。
また、長い姿から”長寿”の願いも込められています。
恵方巻きについて理解を深めるには?
ママやパパ、保育園・幼稚園の先生などが恵方巻きについて教える方法は、口頭で伝えるのもよいと思いますが、恵方巻きにまつわる絵本や紙芝居などを読み聞かせをすれば、子どもの理解も深まります。
恵方巻きの作り方を分かりやすく説明している絵本もあるため、読み終わった後には「作ってみたい!」と作る気になる子どもたちもいるかもしれません。
子どもと一緒に恵方巻きを作るのもいいですよね。
自分の好きな具材を選んで、自分オリジナルの恵方巻きを作れるようにするのも楽しいですよね。
また、実際に恵方巻きを作るのが難しいまたは、まだ年齢的に作るのが難しい場合は、恵方巻きをモチーフにした製作遊びを取り入れるのもおすすめです。
身近な材料だけで簡単に本物そっくりな恵方巻きを作ることが出来ます。
恵方巻きの由来や意味は?こどもにわかりやすく伝える方法を教えます!まとめ
ここまで恵方巻きの由来や意味、子どもにわかりやすく伝える方法について紹介してきました。
恵方巻きは、ここ数年で流行ってきた印象ですが、意外と昔から恵方巻きの風習はあるんですね。
- 恵方巻きの由来は、色々な諸説がありますが戦国時代にあると言われています。
- 現在では、「節分の日=恵方巻き」が定着しています。
- 恵方巻きの由来に関係しているのが、長い形状と色々な具材の部分です。
- 恵方巻きについて理解しやすい構成としては、「概要を伝える、食べ方のルール、注意点」の順番に話をすすめることです。
- 恵方の方角は、四方しかないため、5年後にはまた同じ方角になります。
子どもたちにも恵方巻きについて知ってもらい意味のある節分の日を迎えられるといいですよね。
節分の日を家族皆さんで、恵方巻きを食べてよい一年になることを願っています!
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